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長崎のお墓で花火

長崎のお墓(墓地)ではお盆になると至る所で、手持ち花火や爆竹、ロケット花火(ヤビヤ)をやっている姿を目にしますよね。

私は子供の頃からハタチくらいまで、お墓で花火をやることが当たり前と思っていました。

このことが長崎独特の文化だと知ったと際には、大きな衝撃を受けたことを覚えています。

今年は祖母の初盆だったので、家族や親戚と一緒にお墓で花火をやりました。そのことを記事にしたいと思います。

①花火を買うの巻
長崎ではお盆の時期になるといろんなお店でお墓用、精霊流し用の花火が販売されたり目にします。私はたくさんの種類の花火を子供に見せてあげたかったので、「たていわ」さんに親子で買いに行くことにしました。

いやいや!ただただ興奮ですね!子供の頃の思い出ってこんなに蘇ってくるものなんですね。
私は、花火の思い出と花火の説明を子供にするのが楽しくて、少し買いすぎちゃいました。でも昔と比べると価格が高くなってしまっていたので少し残念ですね。

②お墓に提灯を吊すの巻
長崎のお墓で一際目を引くのは、初盆のお墓です。理由は簡単ですね。お墓に提灯がたくさん吊してあるからです。初盆のお墓は一目でわかります。今年、提灯吊した時の写真です。
ちなみに松尾石材では提灯やポールを販売してます(ゴメンなさい宣伝)

祖父が亡くなった時の思い出になりますが、「提灯の中のロウソクが全部無くなるまで帰れんけん、花火ばしときなさい。」こう言われて暗くなってもお墓で花火をしてました。

暗くなるとこんな感じです↓

③花火をするの巻
提灯を吊して、お墓参りも済ませると、花火の時間です。私の子供も親戚の子供も、初めはビクビクしてましたが、そこは子供です。慣れます!



↑ビクビクで手持ち花火をやる開始直後の我が子です。

↓購入した花火の一分ですがご覧下さい。ヤビヤ、煙玉、トンボ、ヘビ玉、クジャク、ドラゴンなんかはすぐにやってしまって写真の撮れませんでした。

最近は火災の心配もあるので花火が出来ないお墓もあるそうです。昔は山に向けてロケット花火(ヤビヤ)を打ち込んでましたが、よく火事になんなかったですよね。

祖母の初盆ではやりませんでしたが、本来はお墓で提灯を吊して、その後精霊船を流します。

●お盆の風習は地域で様々だと思います。自分の家族、兄弟、親戚と、亡くなった故人を偲んで1つの場所に集まり、昔の思い出や、これからの将来を話す。亡くなる命があり、生まれる命がある。お盆の風習には自分や家族の存在を見つめ直す大切で素晴らしい思いが込められているように思います。
お墓の仕事をしている私としては、そんな大切で素晴らしい場所であるお墓をもっとたくさんの方に考えて知って欲しいです。

最後にお盆の起源について
昔、目蓮尊者というお坊さんが、亡き母が餓鬼道(地獄)に落ち苦しんでいるところを神通力でしりました。
自分の力ではどうしても救えなかったので、お釈迦様に相談したところ、「あなたの母の罪はとても重い、人に施すことをせず自分勝手な人間だったから餓鬼道(地獄)に落ちたのだ」といわれました。
そして7月15日にお坊さん達を招き、多くの供物をささげて供養し、祈念すれば母を救う事が出来ると言われ、教えの通りしたところ、その功徳によって母は極楽住生がとげられたとのことです。
この話がお盆の起源とされているそうです。
それ以来、7月15日(長崎は8月15日)は、父母や先祖に報恩感謝をささげ、供養をつむ重要な日となりました。(長崎ランタンお盆チラシより)

お盆用品のページ(提灯ポールなど)

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